こだわり

【第3話】被膜が生む負のスパイラル。『マイナスのヘアケア』後編

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【髪質デザイン】とは「ダメージを治す」ことではなく「ダメージをさせない」こと。まずはこの考えをお客様と僕ら美容師が共有する事が「美髪」への第1歩です。

まずはこちらの記事を読んでから、続きへ進んでくださいね。

【第1話】
365日サロンの仕上がり。美髪の秘訣は【髪質デザイン】
【第2話】
サロントリートメントはもって2週間?『マイナスのヘアケア』前編

現在のヘアケアの主流は、髪の毛に栄養分を補給しそれらが流れ出ていかないよう表面をコーティング(被膜)するというものです。

そう、それはまるで「床のワックスがけ」のように。つまり現在のトリートメントの良し悪しはこの「被膜」の度合いで決まるというわけです。

トリートメントが髪を傷める

サロンでトリートメントをしたのに2週間後にはまたパサつき始め、3週間後には以前よりもヒドイ状態に。そんな「負のスパイラル」に陥ってしまうのはなぜなのか。

髪を綺麗にするためにしていたトリートメントが、あなたの髪を痛めていたとしたら?

髪は呼吸をしている

afraid-bikini-black-and-white-bubbles-crazy-fear-girl-hair-love-makeup-nails-nn-ocean-omg-photography-sad-sea-water-weird-favim-com-788923出典:https://adrianagabriellewrites.wordpress.com

髪は呼吸をしています。呼吸といっても酸素を吸い込み二酸化炭素を吐き出すわけではなく、水を出し入れするいわば「水呼吸」のようなものです。その役割を果たすのが髪の毛の表面を覆う無数の層「キューティクル」。このキューティクルが開閉する事で水分の出し入れ、つまり水呼吸をしているわけです。

呼吸をする髪の毛。被膜をするトリートメント。

この2つが引き起こす関係性に、大きな落とし穴が隠されています。

「被膜」=「ファンデーション」

7photographymakeuptipstohelpyoulookflawlessinphotos-laythefoundation出典:http://www.urbanewomen.com

被膜とは髪の毛表面をコーティングする事。では、コーティングされた髪の毛は一体どうなるのか?想像してみてください。本来キューティクルを開閉させ「呼吸」している髪の毛が、被膜によりコーティングされている様子を。

呼吸ができず、苦しみ痩せ細っていく姿が僕の目には浮かびます。

cute-girl-memory-photography-sad-Favim.com-315329出典:http://favim.com

1度、髪の毛を離れて「お肌」で考えてみましょう。

表面をコーティングし綺麗に見せる「被膜」はお肌でいうところの「ファンデーション」です。女性であればほぼ100%毎日使用しているファンデーションですが、もちろんお肌を綺麗に見せてくれる必要不可欠なものです。ですがこのファンデーションにも弊害があり、お肌に負担をかけているという事は当然女性のみなさんもご存知ですよね?

お肌に負担はあるけれど、綺麗に見せてくれるモノ。
そういった認識をした上で、毎日使用している事と思います。
ではこのファンデーションを2〜3週間つけっぱなしにしていたら?

あなたの髪は今まさにそのような状態です。
トリートメントという2〜3週間もつ強力なファンデーションをつけ、ろくにクレンジングもせず過ごす日々。初めは綺麗だったのに2〜3週間後の姿は、、、

「3週間もつ」というウリのファンデーションを、あなたは買いたいと思いますか?

素肌のような髪『素髪』

adimpleintime_boulder-denver-newborn-photographer_baby-photography-201出典:https://boulderbabyco.wordpress.com

余談ですが、僕は女性のスッピンが好きです♡(あまりに別人にならなければ笑)

そう、本来美しい女性は「素肌」の綺麗な女性だと思うのです。ファンデーションを数週間塗り続けて見せかけの顔をしていたって、素肌がボロボロになっていては元も子もないですよね。

髪の毛だって同じこと。

「素肌」のような髪「素髪」が1番美しく丈夫なのです。

  • 毎日しっかりクレンジングをする。
  • その上で必要な基礎化粧をする。

これらをきちんと継続する事で、本来の「素髪」に近付くことが可能なのです。
つまり、こうして『素髪』を手に入れる事こそ「マイナスのヘアケア」のスタートラインなのです。

次回は、「マイナスのヘアケア」実践編「素肌のような髪『素髪』を作るたった1つの方法」についてお話しさせて頂きます^ ^

まとめ

髪の毛は、その表面を覆うキューティクルの働きにより水を出し入れする「水呼吸」をしています。ですが「被膜」により表面をコーティングされる事で窒息し痩せ細っているのが現状。
お肌に置き換えて考えてみると「被膜=ファンデーション」です。
2〜3週間ファンデーションをつけっぱなしにしていたらお肌がボロボロになるのと同様、髪の毛も「被膜」を継続していると当然、、、
毎日しっかりクレンジングをし、必要な基礎化粧をする。そうして得られる素肌のような髪の毛「素髪」を目指す事が「マイナスのヘアケア」のスタートラインなのです。
では、髪の毛における「クレンジング」と「基礎化粧」とは一体?

そのお話はまた次回させて頂きますね!

ではでは

ー 続きはこちら ー
【第4話】素肌のような髪「素髪」を目指すたった1つの方法『マイナスのヘアケア』実践編


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