こだわり

【第2話】サロントリートメントはもって2週間?『マイナスのヘアケア』前編

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サロンでの「髪型」は再現できない。

まずはこの事実を受け入れる事が、僕の新たな『ヘアデザイン』のスタートでした。再現不可能な「髪型」にこだわるのではなく、お客様がいつでも再現可能な「髪質」をデザインすること。

まずはこちらの記事を読んでから、続きへ進んでくださいね。

【第1話】
365日サロンの仕上がり。美髪の秘訣は【髪質デザイン】

【髪質デザイン】とは「ダメージを治す」ことではなく「ダメージをさせない」こと。まずはこの考えをお客様と僕ら美容師が共有する事が「美髪」への第1歩です。

【髪質デザイン】の基本は「マイナスのヘアケア」

【髪質デザイン】をしていく上で、基本となるヘアケア方法。それが「マイナスのヘアケア」です。

これは髪の毛は生き返らないという事実を受け入れてしまえば必然的に辿り着くヘアケア方法なのですが、現在のヘアケア市場ではまったくの盲点なのです。

主流は「プラスのヘアケア」

beans_poster-e31ea554出典:http://www.foodandnutrition.org

現在、ちまたに出回っている市販品からサロンで施されるヘアケアまでそのほとんどが「プラスのヘアケア」と呼ばれるものです。
アミノ酸、ポリペプチド、グリセリン、ベタイン、ヒアルロン酸、、、、
などなど多くの補修成分、保湿成分の配合されているものが現在のヘアケア製品の主流です。
もちろんこれらの成分は優れた効果・効能を持つものばかりですが、髪の毛に対してはどうでしょうか?

そう、髪の毛は生き返らないのです。

負のスパイラル

951e35589f6e01df7fbb979946f102b3出典:https://www.pinterest.com

みなさんにはこんな経験がありませんか?

サロンでトリートメントをしてもらい、ツルツルの髪の毛に大満足。ですが2週間もすると髪の毛の様子に異変が起こり始めます。パサつき、広がり、ゴワつき、、、さらに3週間もするとトリートメントをする以前よりもヒドイ状態に。

僕ら美容師もこう思っています。

「あれ、、前回トリートメントしたのにまたバサバサになってる。毎回トリートメントしてるのになんでだろう?」

そしてお客様と僕らはこの結論に行きつきます。

今回もしっかりトリートメントしていきましょう!

そう、お客様も僕ら美容師も大きな「違和感」を感じています。ですがこの違和感の正体が一体何なのかわからず、毎回毎回同じ結論にたどり着くのです。

「トリートメントしましょう」

まるで「負のスパイラル」に陥ったかのように。

「被膜」というマジック

01出典:http://www.productionparadise.com

現在のヘアケアの主流は、髪の毛に栄養分を補給しそれらが流れ出ていかないよう表面をコーティング(被膜)するというものです。
サロントリートメントをした直後、手触りがツルツルになるのはこの「被膜」によるもの。
ダメージによりキューティクルが開き、凸凹とした表面を被膜によりコーティングする事で均一にし手触りを良くするという仕組みです。

そう、それはまるで「床のワックスがけ」のように。
つまり現在のトリートメントの良し悪しはこの「被膜」の度合いで決まるというわけです。
一見するととても優れたもののようなこの「被膜」。しかしここにこそトリートメントの大きな落とし穴が存在するのです、、

次回は、「マイナスのヘアケア」後編「被膜が生む負のスパイラル」についてお話しさせて頂きます^ ^

まとめ

【髪質デザイン】をしていく上で基本となるのが「マイナスのヘアケア」。一方で現在のヘアケアの主流は栄養分を補っていく「プラスのヘアケア」です。
しかし実際現場ではトリートメントをしても2〜3週間でさらに髪がダメージする「負のスパイラル」に陥っている事をお客様も美容師も疑問に思っています。
その原因に、トリートメントの良し悪しを決める「被膜」が大きく関係しているのでは、、

そのお話はまた次回させて頂きますね!

ではでは

ー 続きはこちら ー
【第3話】被膜が生む負のスパイラル。『マイナスのヘアケア』後編


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