「思っていたのと違う…」美容室でオーダー通りのヘアスタイルにならない理由。
「思っていたのと違う…」
サロンの鏡に映る自身の姿を見て、心でつぶやくあなた。
カウンセリング時に担当美容師さんへ見せた写真とは程遠い仕上がりに目を疑う。けれどあなたの口から出たのは意外な言葉でした。
「あ、大丈夫です。」
オーダー通りのヘアスタイルにならない
雑誌やスマホで見つけた可愛いヘアスタイルを見て「こんな髪型になりたい」と担当美容師さんへ写真を見せたのに、なんで同じにしてくれないの?
モデルや女優さんのような流行りのヘアスタイルにしたかったのに…
これらは誰もが1度は経験のある事例ではないでしょうか。なぜこのような事が日常的に起こってしまうのか。それは単に「美容師の力量」という言葉で片付けられてしまう事なのでしょうか。
「希望」と「仕上がり」のギャップ
サロンで思ったような仕上がりにならなかった。
これにはまず「お客様」と僕ら「美容師」の間にある大きな意識のズレが原因として存在しています。
お客様は自分がこうなりたいという「希望」を持ってご来店されますが、その「希望」と実際の「仕上がり」が同じモノだと考えています。
当然ですよね?
希望どおりに仕上げるのがプロである美容師の役割なのですから。一方で僕ら美容師はこのように考えます。
「希望」と「仕上がり」は必ずしも同じではない。
むしろそうでない場合がほとんどだと。
原因は「素材」の違い
みなさん料理はされますか?
例えばあなたが恋人に「カレーが食べたい」とオーダーされたとします。カレーなら簡単だとさっそく調理に入りますが、そこにはキャベツ、豆腐、魚、大根、エノキしかありません。
さて、どうしますか?
いくら調味料で味付けをしたところで、100%カレーにはならないと思います。なぜならカレーを作るために必要な食材ではないからです。
ですが、いざ美容室でのヘアオーダーにおいてはこのような事が日常的に起こっています。「希望=仕上がり」とは、カレーをオーダーすればどんな食材であれ必ずカレーが出てくるという事なのです。
「素材」を生かした仕上がりを
出典:http://www.cabelos.studiorp.net.br
キャベツ、豆腐、魚、大根、エノキ。僕ならこれらの食材を使って「お鍋」を作ります。おいしそうですよね?
これらの食材を使って無理に「カレー」を作ったところで絶対においしくはならないでしょう。もちろん「カレーが食べたい」と言われたかもしれませんが、キャベツや豆腐で作ったカレーで喜んでもらえるとは思えません。
それよりも食材を生かしたお鍋を出し「今日の食材だとお鍋が良いよ!カレー鍋にしたから」と言えばきっと喜んでくれるはずです。
つまり「素材」を生かすことが何よりも重要なのです。
素材を見極め希望以上の仕上がりに
髪質、骨格、クセ、毛流、ダメージレベル、薬剤履歴…あなたの髪はそれらの要素を含んだ「素材」です。
僕ら美容師は魔法使いではありません。素材を変える事はできないのです。
ですが素材を見極め最適な仕上がりを見つける事ができます。「希望(カレー)」よりも喜んでもらえる「仕上がり(お鍋)」を。
あなたの素材を生かした、あなただけのオーダーメイドなヘアデザインを楽しんでみませんか?
そのお話はまた次回させて頂きますね。
ー 続きはこちら ー
美容室へ行った翌日、自分でセットしてみたら全然違うヘアスタイルになった。
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