美容室での失敗の原因は「9割がカウンセリング」という現実。
美容室へ行くとお客様はまず担当美容師のカウンセリングを受けます。新規の方に限らず常連の方においても毎回必ずカウンセリングを受けますよね。
では、そもそもカウンセリングはなぜ必要なのか?
やらないとどうなってしまうのか?
今日は美容室における「カウンセリング」についてお話いたします。
カウンセリングの重要性
いきなり結論を言ってしまうと、
ヘアスタイルの良し悪しは「カウンセリング」で決まります。
そう、美容師にとってもお客様にとっても「カウンセリング」は仕上がりを左右する1番大きな要素なのです。
カウンセリングはゴールを定める事
出典:http://www.drdavidgeier.com
では「カウンセリング」とは一体何なのでしょうか?
一般的には相手の悩みや問題に対して解決策を提示することと解釈されますが、美容室におけるカウンセリングとはずばり「ゴールを定めること」です。
ここでいうゴールとは『ヘアデザインのゴール』。
例えばお客様の中に「こうなりたい」という理想のヘアスタイルがあったとします。これはお客様の『ヘアデザインのゴール』です。
それに対して担当美容師の中にも「こうしよう」というイメージのスタイルがあります。これは美容師の『ヘアデザインのゴール』です。
ではこれら2つの「ゴール」がまったく異なるモノだとしたらどうなるでしょうか?
同じゴールへ向かっていけるか
美容師が施した技術で辿り着いたゴールがお客様のイメージするゴールとは程遠い位置にあるとするならば、それはまったく無意味な技術となってしまいます。
いくら優れた技術でも、向かうゴールを誤っていたらそれは無駄な技術なのです。
逆にこの2つのゴールが一致してさえいれば、後はそこへ向け担当美容師が技術を当てはめていけばいい。
カウンセリングとは、お客様と美容師が『ヘアデザインのゴール』を同じ位置に定めることなのです。
カウンセリング能力こそ必須スキル
お客様に満足して頂くには、僕ら美容師とお客様の「ゴールの共有」が必要不可欠です。
もちろんそこへ辿り着くための過程(技術)も重要ですが、そもそものゴールを見誤ってしまっては本末転倒です。
スタート → 過程(技術) → ゴール(カウンセリング)
ですが不思議な事に世の多くの美容師はこのゴールを導く事よりも、過程(技術)に重点を置いたトレーニングに時間を費やしています。
カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、ブロー…これらの技術はすべてゴールに至るまでの過程です。
過程の精度を上げるためのトレーニングに注力する余り、1番重要なはずのゴールを定める能力を疎かにしてしまうのです。
カウンセリング能力こそ今後の美容師の必須スキルであり、成否を分ける大きなポイントである事は間違いありません。
カウンセリングはセンスではない
このゴールを定める能力「カウンセリング力」はセンスではありません。ロジカルな原理を理解し、トレーニングをする事で培われるものです。
僕はこの「カウンセリング」という要素にこだわりサロンに立っています。それこそが【パーソナルデザイン】の本質であり、お客様に寄り添う姿勢だと考えるからです。
まだまだこの分野は僕自身も勉強中。
今よりもっとお客様に寄り添えるように。
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