【実例】縮毛矯正をやめたい!カットのみで作るくせ毛ヘア(ショートボブ編)
さて、今日もLINEへご相談メッセージが届きました。
初めてメールしております。
くせ毛があり、20年以上縮毛矯正をしていますが、一旦やめたらどうなるか試してみたいと考えています。(前回の縮毛矯正から一年経ちます)
20年以上縮毛矯正し続けている方からのお問い合わせ。
縮毛矯正をやめてみたらどうなるのか、一度試してみたいというご相談です。
ちなみに前回の縮毛矯正からは、一年ほど経過しているようです。
本日のお客様_森永さん
自信満々の末、道に迷ってご来店された森永さん、笑
上記の写真はご来店された直後に撮影したものですが、森永さんの頭のシルエットを見れば、縮毛矯正をやめるためにしばらく我慢されていることがすぐにわかります。
詳細は後ほど詳しくご説明します。
森永さんの髪質データ
森永さんの髪質は、
・くせ毛
・軟毛
・乾燥毛
といった感じ。一年前に縮毛矯正の履歴があり、根元〜中間にかけては「うねるくせ」で、毛先以降は「ストレート」という状態です。
普段のセット方法
森永さんの毎日のセット方法は、くるくるドライヤーを使って内巻きにブローをしているそうです。
ですが、時間の経過とともにくせが出てきてしまい、午後には全体が膨らんでしまうのだとか。
私からのご提案
さて、まずはLINEでの事前カウンセリングです。
くせ毛カットを売りにしている美容室に行ったところ、くせ毛部分を綺麗に伸ばしてカットされてしまい、ダースベイダーのような髪になってしまい困っています。。
だ、だだ…
ダースベイダー!?
出典:https://www.eiganohimitsu.com/1810.html
スターウォーズをも観たことのない私でも知っています。
なんか、悪いヤツですよね?
どうやら前回の美容師さんは、くせ毛部分をブローした状態でカットを施したようです。
カット方法に関しては、それぞれの美容師さんの考えやスタンスがあるため、私が言及できる立場ではありませんが、森永さんには前回の方法が合わなかったのかもしれません。
というのも、先ほどの事前情報にあった通り、森永さんは普段くるくるドライヤーを使ってブローをされています。
ですが、時間の経過とともにくせが出てきてしまい、午後には全体が膨らんでしまい困っている。
なので、普段ご自身でしていない(できない)セット方法を前提としてカットを施してしまうと、翌日以降、二度と自分で再現できないヘアスタイルになってしまうのです。
本来は森永さんが普段されているセット方法、もしくはこれならできるというセット方法から逆算してカットを施して差し上げるのがベストだと、私は考えています。(あくまでも私の考えですmm)
森永さんの場合、くるくるドライヤーを使ってのブロー、もしくはくるくるドライヤーよりも簡単なセット方法を前提としてカットを施していきます。
髪質を再チェック
ここでもう一度、森永さんの髪の状態をチェックしてみましょう。
ご自身でダースベイダーと揶揄されていたヘアスタイルですが、実はこれ「くせ毛あるある」なのです!
どのようなときに、このような状態になるのかというと、
「くせ毛」と「縮毛矯正」が混在しているときに起こります。
根元から生えてくるくせ毛が10cm以上に伸びてしまうと、『ダースベイダー現象』が発生してしまうのです。
『ダースベイダー現象』の解決策は2つ。
①縮毛矯正のリタッチをする
②縮毛矯正部分をすべてカットする
のいずれかです。
①の場合は、ストレートな仕上がりに。
②の場合は、くせ毛を活かした仕上がりになります。
今回、森永さんは【脱・縮毛矯正】をご希望なので、②の方法をチョイスします!
ということで、今回はくせ毛カットで、くせ毛を活かしたショートヘアにデザインしてきます!
くせ毛カット開始
ここからは、サクサクとくせ毛カットを進めていきましょう!
「よっしゃ!縮毛矯正部分を切り落とすぞ〜」
と、意気込んでいると森永さんから衝撃の一言が…
「あのぉー…横の毛はアゴくらいがいいんです」
ん?
アゴ??
ここで大きな問題が生じます。
森永さんの横の毛をアゴの位置で切ると、
縮毛矯正部分が、4〜5cm残ってしまうのです!
え?それくらいよくない?
と思いますよね。それが、
よくないんです!
くせ毛の方が縮毛矯正をやめてボブやショートヘアにする場合、毛先に縮毛矯正部分が残ってしまうと、毛先がハネやすくまとまりづらい状態になってしまいます。
場合によっては毛先をアイロンでブローすることで解消できますが、森永さんのセット方法はくるくるドライヤーのみ。
これでは、確実にまとまりづらいヘアスタイルに仕上がってしまいます。
一度切ってみよう!
アゴ位置でカットをするリスクやデメリットを、ひと通り森永さんにご説明したのですが「やってみないと実感できないよね!」ということで、一度アゴの長さでカットをしていくことに。
「もしそれで綺麗にまとまらなそうであれば、くせを生かせる最適な長さまで切りましょう!」
私の頭のなかでは、森永さんの最適な長さのイメージがありますが、森永さんご本人が納得した上でカットすることが大切です。
お客様と美容師が互いに理解し合いながら、理想的なヘアスタイルを見つけていくのが目指すべき姿だと、私は考えています。
「森永さん、どうですか?」
「毛先すごいハネますね〜、、やっぱり切りたいです!」
いただきました、「切りたいです!」。では、縮毛矯正部分をすべて切り落として、くせ毛を活かしたショートヘアにしていきますね!
ベースカット終了時
森永さんのようなうねるくせ毛の場合、ショートヘアにすると髪の重みがなくなり、画像のように横に大きく膨らんでしまいます。(※右側はアゴ位置で切ったときにくせ毛カットを施したので、ボリュームがおさまっています)
ここからはくせの状態を見極めながら、一つ一つ丁寧に毛束をカットしてきます。
くせ毛カット終了後
大きく膨らんでいた森永さんのくせ毛が、小さくコンパクトなフォルムに。
くせ毛の方のカット技法はとても独特。くせで広がりやすいからと無闇に梳(す)きバサミで梳いてしまう事はNGです。
梳く事によって軽くなった毛束は、より一層まとまりを失い、かえって広がりやパサつきの原因となってしまう恐れがあるからです。
今日も大漁!
仕上がり
(´-`).。oO( 素敵な笑顔。
くせ毛を最大限に生かした仕上がりに。
森永さんのセット方法を考慮して、ホホバオイルをつけて「自然乾燥のみ」の仕上がりです。
これなら森永さんも、ご自身で毎日再現できますね!
Before
After
今回のメニュー
□ くせ毛カット ¥11,000(税込)
森永さん、こちらこそありがとうございます。
くるくるドライヤーでブローしたスタイルも良いですね^ ^
くせ毛に関するご相談/ご予約を、24時間365日受け付けています。お気軽にご相談ください。
縮毛矯正をやめたい方に
おすすめの実例
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20年間続けた縮毛矯正をやめて、くせ毛を生かしたショートヘアにしたいというお客様。
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その他のくせ毛カット実例
LINEカウンセリングの末、「くせ毛カットでショートヘアにできるか一度見てください!」とご来店されたお客様。
くせ毛を生かした柔らかなショートヘアに仕上がりました。
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